横から見たお顔でご説明すると、お鼻・上唇・下唇・あごのラインをフェイスラインと言います。フェイスラインの治し方には歯並び矯正治療とセットバック手術があります。どのように違うのかご説明します。
目次
フェイスラインの治せる範囲の広さで治療方法が違う
フェイスラインを治す場合に、歯科矯正とセットバック手術では、治せる口元の範囲の広さが異なります。
矯正で治せるフェイスライン
フェイスラインを形成しているもののうち、矯正治療では上の前歯・下の前歯の部分の治療を行います。実際に矯正治療で歯のポジショニングによって変化するのは、フェイスラインでいうと唇の部分のみです。
セットバック手術で治せるフェイスライン
鼻の下の上唇との間のボリュ―ム感や、下唇からあご先にかけてのラインを治したい場合、上の歯ぐき・下の歯ぐき・あごの骨にアプローチする必要があります。その場合はセットバック手術と呼ばれる外科手術によってそれらを改善していきます。
▼セットバック手術はこちらで詳しく解説しています。
フェイスラインとは
フェイスラインの軟組織の状態を気にされる方は多くいらっしゃいます。軟組織でイメージしやすいのは上唇下唇です。その中には下記の5つの硬組織があります。
- 上の歯ぐき(骨)
- 上の前歯
- 下の前歯
- 下の歯ぐき(骨)
- あごの骨
これらの硬組織によってフェイスラインが成り立っています。
良いフェイスラインの定義
良いフェイスラインの定義とはどのようなものでしょうか。
アジアと欧米ではフェイスラインが違う
アジア人、いわゆるモンゴロイド系の人は口元が出ています。アジアと欧米ではそもそもの骨格が異なっているためです。アジア人のフェイスラインの美しさの基準は、徐々に西洋化していますので、昔と違ってどうしても口元が気になる方が多くなってきているようです。
ご自身の判断基準も大事だが、機能性はもっと大事
重度の口ゴボは客観的に見てわかりやすいですが、基本的にはご自身が気にされていない場合は、治療の必要はないと思います。逆に、客観的には大丈夫と言われても、ご自身は口ゴボで悩まれているというケースもあります。
出っ歯や受け口、あごがないという場合も同様で、患者さんのお悩みに対して治療を行うのが、本当の美容医療かなと思います。患者さんご自身がフェイスラインの事で悩んでおられるかどうかが重要です。
もう一つ、大事なものは機能性です。しっかり食事が出来て、しっかり喋れるのが、健康的な口元といえます。つまり、見た目よりも機能性の方が大事です。
【動画】レントゲン画像の変化から見るセットバック手術–口ゴボ編–
【動画】レントゲン画像の変化から見るセットバック手術–受け口編–
気になるフェイスラインの治し方に関するQ&A
フェイスラインを改善するためには、歯科矯正やセットバック手術などの治療方法があります。歯科矯正は上下の前歯の位置を調整することで唇の形状に変化をもたらします。一方、セットバック手術では上の歯ぐき、下の歯ぐき、およびあごの骨を修正することで、お鼻の下の上唇との間のボリューム感や下唇からあご先のラインを改善します。
歯科矯正とセットバック手術では、治療出来る部位の範囲に違いがあります。歯科矯正では上下の前歯の位置を調整することによって、フェイスラインの唇の部分に変化をもたらします。一方、セットバック手術では上の歯ぐき、下の歯ぐき、およびあごの骨など、唇以外のフェイスラインに影響を及ぼす部分を改善します。セットバック手術の方がより広範な治療範囲をカバーできます。
まとめ
フェイスラインでお悩みの患者様、まずはじっくりとお話をお聞きします。鼻から下の唇や、あごのラインの部分の患者さんのお悩みを、解決できるように我々は頑張っております。是非、一度ご来院ください。