セットバック手術により、僅かに歯と歯の間に隙間が残ってしまう場合があります。その場合は、矯正治療を行う必要があります。
セットバック手術後の歯間の隙間とは?
セットバック手術では小臼歯を抜歯した後に抜歯箇所の骨を切って、そのスペースを利用して、出っ歯や受け口などで前突している歯とあごを奥に後退させる処置を行います。
4番目の歯はおおよそ6~7mm程あり、その部分の3~4mmを使用して後退させます。奥歯の噛み合わせを考慮して下げるため、骨を切った後に骨と骨を固定した時に、わずかに隙間が発生します。患者さんによって異なりますが、手術後に出来る隙間はおおよそ3~4mmとなります。
セットバック手術後の歯間の隙間を埋める治療方法
セットバック手術後の隙間が気にならない方は、そのまま術後検診を受診ください。ただ、隙間が気になる方は、術後検診後にセラミック矯正とマウスピース矯正の治療がおすすめです。それぞれ特徴を挙げて比較しましょう。
セラミック矯正
セラミック矯正は、矯正という名前が付いていますが、セラミックによる被せ物の治療です。埋めなければならない隙間が僅かの場合は1本の歯を削って少し大きめの被せ物を作製して隙間を埋めます。隙間が少し大きめの場合は、セラミックのブリッジでの治療となります。
インビザライン
もう一つの隙間を埋める方法がマウスピース矯正のインビザラインです。インビザラインを選択した場合には、隙間の部分だけでなく、他の歯並びの気になる部分も同時に治すことが出来ます。隙間だけを失くすのか、他の歯並びの気になる部分も整えるのかによって治療期間は変わります。歯全体を動かす場合は2年程度かかります。
まとめ
セットバック手術(輪郭整形)は、手術をして終了ではありません。前段階のカウンセリングでしっかりとお悩みを伺い、検査をきちんと受けていただきます。無事に手術が終われば術後検診で、あごや歯の状態を確認いたします。些細なお悩みでも気になる箇所があればご相談ください。