セットバック手術を受けた後に気になるのがダウンタイムです。ダウンタイムについてご説明します。
目次
ダウンタイムとは
ダウンタイムとは、セットバック手術などの外科矯正を行った後の、痛みや腫れ、むくみが続く期間を指します。ダウンタイムが終了すれば、理想のフェイスラインになりますが、外科矯正を考えておられる患者さんにとっては、このダウンタイムがどれくらいの期間続くのかというのがとても重要です。
手術直後、1~2ヶ月経過してからの腫れ・むくみは見た目でどれくらいなのか、気になる点です。
当院のセットバック手術後のダウンタイムについて
腫れ・むくみについては術後、翌日、翌々日は非常に腫れます。
1~2週間程度でだいたい70%程度の腫れが引き、残りの20~30%の腫れはだいたい3~6ヶ月かけて引いていきます。
腫れ・ むくみ・他の痛みに関して個人差はありますが、標準的な症状経過としてはだいたいこのような経過をたどります。お顔の筋肉量の差により痛みや腫れがひどい方、逆にあまりない方もおられます。
セットバック手術後のダウンタイムの経過
当院で上下顎セットバック手術を受けられた患者さんの実際の症例をもとに、腫れやむくみについてご説明します。
術前
お口元の膨らみが気になるという理由で手術を受けられました。術前はフェイスラインが上下の唇ともにEラインを越えている状態で、検査をするとお口元のラインが‘もったり”していました。
エステティックライン(Eライン)とは、鼻先の点とアゴ先の点を結んだ際にできる審美的な基準です。欧米の方はEライン上か内側に唇があると美しいとされますが、日本などアジアの方は、欧米の方と骨格的に異なるため、Eラインより内側に上下の唇があると美しいとされます。
術後
上下の顎の骨を水平に切り、前歯と骨を後方へという治療を行うと、フェイスラインがEラインより内側に変化しました。
フェイスラインをきれいにしたいという患者さんのお悩みとしては改善しますが、術前のEラインの傾きよりも術後のEラインの傾き(角度)が少し急になる傾向にあります。この患者さんも、1ヶ月後と3ヶ月後においては急な角度になっていました。
セットバック手術後Eラインの傾きが急になる理由
当院ではセットバック手術では鼻先の位置は変わりませんが、上下顎セットバック手術を受けた直後は、下顎にも傷口があるのでむくみが生じます。
むくみによって下顎のアゴ先の部分は少し前に出ます。アゴ先だけが前に出て見えるため、Eラインの角度は急になります。このアゴ先の腫れやむくみが日にちとともにだんだん引いていき、Eラインの傾斜が緩やかになります。これがダウンタイムの終息と言えます。
ダウンタイムの定義を腫れやむくみがある時間とするならば、大きなダウンタイムは約2週間前後、小さなダウンタイムは約半年で終わると覚えておきましょう。ダウンタイムの期間中、できるだけマスクを着用しておくと周囲の方に気づかれにくなります。
セットバック手術のダウンタイムに関するQ&A
ダウンタイムとは、セットバック手術などの外科矯正後の痛みや腫れ、むくみが続く期間を指します。この状態は手術直後から数ヶ月にわたり続くことがあります。
セットバック手術のダウンタイムは一般的には、手術直後から1~2ヶ月で腫れ・むくみが最も顕著になり、その後1~2週間程度で約70%が引いていきます。残りの20~30%の腫れは約3~6ヶ月かけて次第に引いていくとされています。
個人差は主にお顔の筋肉量の違いによるものです。筋肉量が多い方は腫れや痛みがより強く現れる傾向がありますが、筋肉量が少ない方は比較的軽い症状で済むことがあります。
まとめ
セットバック手術(輪郭整形)をお考えの際に、デメリットとして当然ダウンタイムが挙げられます。フェイスラインなどのお悩みを解決するというメリットと比較して、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。一度無料カウンセリングにご来院いただき、ドクターやスタッフにご相談ください。