目立たないマウスピース矯正の治療法として人気の高いインビザラインには、メリットも多いですが、デメリットや注意点もありますので、治療を始める前にぜひ知っておきましょう。
インビザラインのメリット
1. 歯の動きや歯並びを事前に確認できる
インビザラインは、完全にデジタル化されたマウスピース矯正です。患者さんの歯型データをiTeroと呼ばれる光学カメラで読み取り、クリンチェックというソフトに読み込ませて治療計画を作成するため、治療過程や最終的な歯並びも画面上で確認することができます。歯の動きはアニメーションで見ることが出来、治療終了までの期間、繰り返し確認することができるので、治療へのモチベーションが上がります。
2. 治療中でも目立たない
透明のマウスピースを装着するだけなので見た目を気にすることなく矯正治療が可能です。
マウスピースは薄く滑らかな装置なので、違和感も少なく、話しづらさがないのも特徴です。
3. 違和感や痛みが少ない
マウスピースの材質が柔らかく薄型なので、装着時の違和感が少ないです。また、マウスピース矯正はマウスピース1枚につき歯を0.25mm程度と、僅かずつ歯を動かしていくため、歯の痛みが少ないことも特徴の一つです。
4. 自分でマウスピースの取り外しが可能
マウスピース矯正は患者さん自身での取り外しが可能なため、ストレスなく矯正治療が行えます。食事をする時には装置を取り外していただき、好きなものを食べることができます。ただし、1日に22時間以上の装着が推奨されますので、装着時間をしっかり守っていただく必要があります。
5. 口腔内・装置ともに衛生的
治療中にマウスピースの装置を取り外せるため、歯磨きや装置の清掃などが行えます。
装着するマウスピースも約7~10日くらいで新しいものと交換するため、口腔内を清潔に保つことができます。
6. 通院回数が少ない
マウスピースの交換は約7~10日を目安に患者さん自身で行っていただきます。交換日数は担当医によって異なりますので、担当医の指示を守ってください。歯科医院で行う定期的なチェックは2~3ヶ月に1度くらいで大丈夫です。
7. 金属アレルギーの心配がない
ワイヤー矯正と違い、プラスチック製の装置を使うので、金属アレルギーの方も安心して使うことができます。また、金属アレルギーでない人がマウスピース矯正で金属アレルギーになる心配もありません。
インビザラインのデメリット
1. 自己管理ができないと治療が遅れる
マウスピースの装着は、一日22時間以上必要となります。食事と歯磨きの時間以外は、基本的に装着することになります。自由に外せることはメリットになりますが、一日に装着する時間を守らないと効果が出なくなり治療が遅れてしまいます。
そのため、ご自身でしっかり管理し装着できない方には不向きな治療法といえます。
2. インビザラインでは治せない症例もある
重度の出っ歯や受け口、かなり歯が重なった状態の叢生など、歯を大きく動かさなければならない症例や骨格的に大きなズレがある場合には、インビザラインでの治療が向かないこともあります。
重度の叢生にはワイヤー矯正での治療が向いていますし、骨格性の問題が出っ歯や受け口を引き起こしている場合は、外科矯正も視野に入れる必要があります。
3. 担当医によって治療結果に差が出る
インビザラインの治療計画はクリンチェックと呼ばれるソフトウェア上で作成されます。歯を動かして行く順番やどの種類のアタッチメントをどの歯につけるか、IPRという歯の両端を削る量はどの程度にするかなどはAIが決定しますが、経験豊富な歯科医師はそれに修正を加え、最適な治療計画に仕上げます。
そのため、治療結果には担当医の経験や技術による違いが出ます。
インビザラインとは?
インビザラインとは、透明なマウスピースを使用して歯並びの矯正を行う治療法です。マウスピース(アライナー)は完全オーダーメイドで、一度に治療終了までの全ての枚数を作成します。そのマウスピースを約7~10日に一度交換しながら歯に装着することで、少しずづ歯の位置を動かしていくのがマウスピース矯正です。
1日に22時間の使用が推奨されており、食事と歯磨きの時間はマウスピースを外せますが、それ以外の時間は就寝中も含めてマウスピースの装着が必要です。装着時間を守れないと、治療計画通りに歯が動きませんので、治療の途中でマウスピースが歯にはまらなくなってマウスピースの作り直しになるケースもあります。
インビザラインに関するQ&A
インビザラインは、透明なマウスピースを付け替えることで歯並びの矯正を行う治療法です。
インビザラインのメリットは、以下のような点があります。
・歯の動きなどが事前に確認できること。
・治療中でも目立たないこと。
・違和感や痛みが少ないこと。
・自分で取り外しが可能なこと。
・口腔内と装置の衛生が保ちやすいこと。
・通院回数が比較的少ないこと。
・金属アレルギーの心配がないこと。
通常はインビザラインを装着している間、違和感や痛みは少ないですが、新しいアライナー(マウスピース)に替えた直後は痛みが起こりやすいです。
まとめ
インビザラインは、目立ちにくく取り外しもできて、ストレスも少なくできる矯正治療です
デジタル化された矯正治療になりますので、歯の動きや最終的な歯並びも事前に知ることができます。
今まで矯正治療をしようか悩んでいた方も、抵抗なく治療を始めることができると思います
まずは、相談だけでもいいと思いますので、受診してみてはいかがでしょうか。