食べ物を噛む際に、必ず使用する箇所は歯です。口に食べ物が入ってくると、食べ物を細かく切り、すりつぶし、嚥下をすれば唾液が消化器官へと運びます。歯は噛むという機能のみと思われがちですが、それ以外にも、重要な役割を担っています。
歯の役割
歯の役割というと、まず「食べ物を噛むこと」があげられますが、それだけではなく、歯は重要な役割を担っています。
1. 咀嚼(噛むこと)
歯がないと、食べ物をきちんと咀嚼して飲み込むことが出来ません。歯は食べ物を小さく切り刻んで擦りつぶし、消化を助けます。
2. 話すこと・発音
歯は話すために欠かせません。日頃は無意識のうちに行われますが、歯は言葉の特定の音を発音するために必要です。歯によってはっきりとした発音が可能になります。
3. 外見
歯は美しい笑顔のための重要なポイントです。歯の形や色や歯並びは、その人の印象に大きな影響を与えます。
お口は内臓の入り口ともいわれ、歯も大切な部位です。そのため、正しい方法でのオーラルケアが重要です。
歯の種類
歯の種類についてですが、歯は3種類あります。細かく言えば第一〇〇歯・第二〇〇歯などありますが、大まかに分類すると、切歯、犬歯、臼歯に分類されます。犬歯から後ろの歯は臼歯が並び、一般的には奥歯と呼ばれます。前歯は食べ物を噛みちぎり、奥歯は食べ物をすりつぶす臼のような働きをします。
●切歯⇒食べ物を噛みちぎる歯・平たい形状
●犬歯⇒食べ物を裂く歯・先が尖った形状
●臼歯⇒食べ物をすりつぶす歯・他に比べ大きい形状
乳歯と永久歯の歯の本数
具体的には「言葉の発音を助ける」「体の姿勢を良く保つ」などの役割があります。歯の咬合を行うと脳に刺激が伝達するので、集中力を高めるという効果もあります。
通常、虫歯や歯周病などの痛みが発生しなければ、歯について深く考える機会は少ないでしょう。「ご自身の歯は何本あるか」といきなり尋ねられて、さっと答えられる大人はそういないはずです。虫歯になり歯科医院でレントゲン撮影を行った際初めて、実は「歯が少ない(欠損歯)」「歯が多い(過剰歯)」と知る方もおられます。
歯の本数についてご説明すると、子供の歯(乳歯)は全て生え揃うと20本、大人の歯(永久歯)は28本(親知らず4本を除く)あります。
乳歯の重要性と親知らずについて
乳歯で重要な事は、「食べ物を自分で食べる力」を身に付ける事です。しっかりと咀嚼を行い、食べる力が身に付くと、あごや口輪筋など咀嚼に関わる筋肉が鍛えられ、面持ちも変わってきます。12歳頃までに歯が永久歯に生え変わりますが、18歳以降に生えてくる歯があります。一般的に親知らずと呼ぶ歯ですが、親知らずが4本全て生え揃う方は少なく、数本のみ生えてくる方、もしくは全く生えてこないという方もいらっしゃる程です。
歯の中の一番大きな歯は第一大臼歯
歯の中で一番大きな歯は第一大臼歯で、正面から数えて六番目の歯です。噛む力もその分大きい為、噛み合わせを測る上で最も重要な歯です。ただ、第一大臼歯は噛み合わせ面の溝が複雑で汚れやすく、また奥にあるため歯磨きがしにくいので、虫歯になり易い歯です。虫歯になってしまった場合は、抜歯に至らないよう治療を行う事が大切となります。
歯の役割や種類に関するQ&A
食べ物を噛み、消化を助ける以外にも、言葉の発音を助けたり、体の姿勢を良く保つなどの役割があります。また、歯の咬合は脳に刺激を伝達し、集中力を高める効果もあります。
子供の歯(乳歯)は全て生え揃うと20本、大人の歯(永久歯)は28本(親知らず4本を除く)あります。18歳以降に生えてくる歯もあり、これは親知らずと呼ばれます。
歯が欠損していると咀嚼機能が低下したり、視覚的な問題が生じる可能性があります。過剰な歯がある場合は、他の歯の位置を乱したり、口腔内のスペースが足りなくなる可能性があります。
虫歯になった場合、歯医者に行き、適切な治療を受けることが重要です。抜歯に至らないよう早めに治療を行うことが必要です。
歯は舌や唇と一緒に働き、特定の音を作り出します。したがって、歯の配置や形状は言葉の発音に直接的な影響を与えます
まとめ
歯は食べ物を噛んで飲みやすくするだけでなく、話し方や体の形も良くして、集中する力も高めます。子どもの乳歯は20本で、自分で食べ物を食べられるようになる役目があります。大人の歯は28本で、全部で32本になる親知らずが全員に生えるわけではないんです。歯には3つの種類があり、食べ物を噛んだり、つぶしたりする働きがあります。一番大きな歯は第一大臼歯で、虫歯になりやすいので、しっかりとケアが大切です。