セットバック整形で骨格をきれいにすると劇的に美人になられる方が多いです。美人に見える条件にはEライン(エステティックライン)というものがあり、セットバック手術で整えられますので、ご説明します。
骨格のタイプ別 手術によるEラインの整え方
1. 上顎または下顎の歯茎が出ている方はセットバック整形がおすすめ
上または下顎の歯茎が前に出ていて、口ゴボや受け口になっている方は、セットバック整形で骨を切って口元を後退させると横顔のラインがきれいになります。
セットバック手術とは小臼歯(犬歯の後ろの歯)を抜歯してできたスペースを利用して、歯と骨を同時に後方に下げる手術の術式です。上顎前突、下顎前突、上下顎前突の方に行うことが出来ます。
外科手術は手術時間としては2~3時間程度ですので、日帰りで行うことが出来ます。入院の必要はありません。セットバック整形は全身麻酔で手術を行います。麻酔科医が必ず手術に立ち会いますので、ご安心ください。
上顎の骨格と上の前歯が前に出ているケース
上顎の骨格が前に出ていて、上の前歯もかなり前に飛び出しているタイプの出っ歯は、上顎セットバック整形で上顎と前歯が同時に下がり、口元の突出感が減ります。その後、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで前歯の歯列矯正を受けて頂くと、よりきれいな横顔になります。
下顎の骨格が前に出ていて受け口になっているケース
下顎が前に出ている受け口の方は、下顎セットバック整形で下顎全体を後ろに下げると、下唇が大きく引っ込み、かなり見た目が変わります。
上顎下顎の両方の骨格が前に出ていて口元がこんもりとしているケース
上下の顎がともに前に出ていて、横から見ると口元全体がこんもりとしている(ゴボ口ともいいます)ケースでは、上下顎のセットバック手術を行うと、横顔のお口のラインがすっきりとします。
上顎か下顎のどちらかだけでなく、上下顎を同時にセットバック手術する患者さんも多くおられます。
2. 顎がしゃくれている・長い方はオトガイ形成術がおすすめ
顎がしゃくれている、または長いために、鼻の先と顎先を結んだ線(Eライン)と唇とのバランスが悪くなっている場合があります。
その場合はあご先骨をお口の中から切除する手術を行います。お口の中からの手術となりますので、お顔に傷が全く残りません。オトガイ形成術を行うと、横顔のラインがきれいに整います。
3. 顎先が引っ込んでいる場合はオトガイ形成前方移動術がおすすめ
Eラインは鼻の先と顎の先を結んだ線のことですが、顎先が引っ込んでいるためにEラインがぼんやりしてしまう方もおられます。
顎先のことをオトガイといい、顎が後退している方はセットバック手術と同時にオトガイ形成術を受けて頂くと、顎先のラインがくっきりとします。
下顎オトガイ前方移動では、下あごの足りなさを改善するため、下あごの先を前にずらして固定する手術を行います。
一般的な美人の条件
美人の条件は時代や人種によって様々ですが、お顔の造形の美しさという外見に絞って、一般的に美人に見える条件をあげてみましょう。
- 目鼻立ちが整っている
- 顔の輪郭が卵型である
- 横顔を見た時に顎が飛び出していない
- 肌がきれい
- 唇のバランスが取れている
- 歯が白く歯並びがきれい
- 口角が上がっていて笑顔がきれい
美容歯科・美容外科の観点では、目鼻のサイズや位置が細かく数値化されています。しかしその数値通りにお顔を作ってしまうと、どなたも同じ顔になってしまい、個性的な美しさというものが失われてしまいます。
当院ではお一人おひとりの個性を大切にし、個性を生かした美しさを目指します。
Eラインとはどんなもの?
Eラインとは正式にはエステティックラインといい、お顔を横から見たときに鼻先と下顎の突端部を結んだ線(Eライン)の上に唇が沿っているかどうかを見ます。
これは1954年に歯科医ロバート・リケッツが提唱した美の基準のひとつで、理想のEラインとは、Eラインよりも唇が少し引っ込んでいる、もしくは軽く触れる程度の状態をいいます。
欧米人の方は彫りが深く、Eラインよりも唇が引っ込んでいる方が多いです。一方、日本人は上顎がやや出っ歯になっている方が多いこともあり、Eラインよりも唇が前に出ている傾向があります。
当院のセットバック整形では、顎の骨を切って下げた結果、Eラインのバランスの取れた横顔になるように、整えていきます。
セットバック整形でEラインを整えるに関するQ&A
Eラインは鼻先と下顎の突端部を結んだ線であり、顔を横から見たときに唇が沿っているかどうかで判断されます。理想的なEラインは、唇がやや引っ込んでいるか、軽く触れる程度の位置にあることです。欧米人はEラインよりも唇が引っ込んでいることが多く、日本人は上顎がやや出っ歯になっているため、Eラインよりも唇が前に出ている傾向があります。
セットバック整形は、小臼歯(犬歯の後ろの歯)を抜歯してできたスペースを利用し、上顎または下顎の骨と歯を後方に下げる手術です。手術時間は通常2?3時間程度で、日帰りで行うことができます。全身麻酔を使用し、麻酔科医が手術に立ち会います。
オトガイ形成術は、顎先の骨をお口の中から切除する手術です。顎がしゃくれている場合や顎先が長く、Eラインと唇のバランスが悪い場合に行われます。この手術により、横顔のラインが整い、顎先のバランスが改善されます。手術はお口の中から行われるため、顔に傷が残りません。
まとめ
輪郭整形(セットバック整形)では、上顎や下顎が大きく下がりますので、横顔がきれいになります。オトガイの手術を併用することによって顎の形が整いますので、Eラインによる理想的な横顔にかなり近づきます。