矯正歯科

矯正治療で後悔しないために気を付けることは?

矯正治療で後悔しないために気を付けることってある?

カトレア歯科・美容クリニック 歯科医師 辻 和志

矯正治療に興味はあるものの、矯正歯科医院が多くてどこの医院で治療したらいいのか、何を基準に選んだらいいのか、迷われている方も多くおられると思います。矯正治療で後悔しないためにはどのようなことに気をつければ良いのかご説明します。

後悔しないためにカウンセリングで必ず聞くべきこと

矯正歯科ではまず初診相談やカウンセリングを行います。実際に患者さんの歯並びを見て、どんなふうに治すかを矯正担当のドクターがお話します。矯正治療で後悔しないために、カウンセリングの時点で重要な点についてきちんと確認しておけば、後々「知らなかった」と後悔することが少なくなります。

  1. 歯並びの気になっている部分
  2. どんな風になりたいか
  3. 適応可能な治療方法をきく
  4. 抜歯は必要かどうか
  5. 治療方法のメリット、デメリット
  6. 治療期間
  7. 費用と支払方法
  8. 引っ越した時に転院できるか
  9. 自分に似た不正咬合の人の実際の症例写真
  10. 虫歯の治療なども行っているかどうか

カウンセリングでは、矯正担当医に直接質問できる良い機会ですので、疑問に思ったことは遠慮せずにどんどんききましょう。これらを丁寧に説明してくれる先生のもとで治療を受ければ、トラブルは少ないのではないでしょうか。説明のための印刷物や見積書などもあれば、もらっておきましょう。

矯正歯科で後悔しないためには医院選びが重要

近年では矯正歯科専門クリニックが増えていることもあり、「矯正治療をするなら専門医院で始めた方がいい」と思われる方も多いと思います。矯正専門のクリニックであれば、矯正に関する設備や環境も整っていることでしょう。

ただ、矯正治療の途中で虫歯や歯周病などの治療が必要となったとしても、矯正歯科専門医院では、一般治療に対応していないこともあります。その場合は別の歯科医院への通院が必要になります。

矯正治療以外の治療も同じ医院で希望される場合は、治療を考えている医院が矯正治療以外に虫歯治療や歯周病治療ができる歯科医院なのかを調べて、できれば矯正専門歯科医や認定医が在籍していて、尚かつ矯正治療の豊富な症例数がある医院であれば安心していただけると思います。

その他には、子供の矯正治療を考えている場合は、小児矯正に詳しい矯正歯科を選ぶことが大切です。矯正専門医院であったとしても、大人の矯正が得意な医院や、子供の矯正が得意な医院、大人も子供も両方得意とする医院もあります。

大人と子供の矯正治療の対応の仕方は、全く違うやり方になります。ぜひ、子供の矯正治療に詳しい歯科で治療を受けて下さい。

矯正治療で後悔する主な理由

最初のカウンセリング時に、患者さんに過度な期待を持たせてしまい、治療後の歯並びが想像していた歯並びと違いすぎたことで後悔が生じてしまいます。

カウンセリングで、矯正歯科医師から一人一人に合った治療を詳しく説明しているか、過度な説明をしていないかがポイントとなります。キレイな歯並びになることやプラスになる話ばかりの場合は気を付けてください。

矯正治療によって起こるリスクや治療期間が長くなること・別途かかる可能性のある費用についても、しっかりと伝えてくれるかどうかは、とても重要となります。

無理な計画で始めた治療は歯の寿命を縮めたり、歯茎が下がってしまったり、、前歯を引っ込め過ぎたことで老け顔に見えてしまう結果を招き、かえって治療しないほうが良かったということにもなりかねません。そのため、しっかりとした治療計画があるかどうか確認することが重要です。

矯正治療で後悔しないために気を付けることに関するQ&A

矯正治療で後悔する場合、主な理由は何ですか?

矯正治療で後悔する場合の主な理由は、治療後の歯並びが想像していた歯並びと違いすぎたことによるものです。初めのカウンセリング時に過度な期待を持たせられたため、実際の結果に満足できなかったり、予想外のリスクや副作用が発生した場合も後悔の原因となります。

カウンセリング時に確認すべき重要な点は何ですか?

カウンセリング時に確認すべき重要な点は以下のとおりです。
1. 歯並びの気になっている部分
2. どのような歯並びになりたいか
3. 適応可能な治療方法
4. 抜歯の必要性
5. 治療方法のメリットとデメリット
6. 治療期間
7. 費用と支払方法
8. 引っ越した場合の転院可能性
9. 同じ不正咬合の人の症例写真
10. 虫歯治療などの他の治療も行っているかどうか

矯正治療によるリスクや副作用はありますか?

矯正治療にはいくつかのリスクや副作用が存在します。例えば、無理な計画で始めた治療は歯の寿命を縮める可能性があります。また、歯茎の下がりや前歯の引っ込みが起こることで老け顔に見える結果となることもあります。そのため、しっかりとした治療計画と適切な監視が必要です。

まとめ

歯のイラスト

矯正治療は、一度治療を始めると歯に装置を付けたり、高額な費用がかかったり、さらには矯正装置を装着したままの状態で長い時間を費やさないといけない治療です。思った通りにならなかったからと、何度も簡単に繰り返してできる治療ではありません。治療後に後悔しないようにするためにも、患者さん自身が歯科医師の説明を理解し意識して歯科医院を選ぶようにしましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 カトレア歯科・美容クリニック
院長 辻 和志

2008年 国立九州大学歯学部卒。医学博士。日本口腔外科学会認定医。ICLS講習修了。

▶プロフィールを見る

カトレア歯科・美容クリニック

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック