歯と口のトラブル

高校生になっても乳歯が抜けない!? その理由と対応策

高校生になっても乳歯が抜けない!? その理由と対応策

「えっ…高校生にもなって、まだ乳歯あるの?」
そう聞かれたら、ちょっと焦るし、なんか自分だけおかしいのかなって不安になりますよね。

保護者の方も「永久歯が生えないのは成長に問題があるのかも…」って心配になるし、
本人も「なんか人に言いにくいな…」「これって大丈夫なのかな」ってモヤモヤしがち。

でも安心してくださいね。それ、実はけっこう多いケースなんです。

高校生になっても乳歯が1本〜数本残ってる、そんな患者さんは実際にたくさんいらっしゃいます。

大切なのは、「抜けない理由が何かあるかも?」って一歩踏み出して、ちゃんと知って、正しく対応すること。
それが将来のキレイな歯並びや健康なお口にもつながっていくんです。

放置するとどうなる?実は将来の歯並びにも影響が…!

乳歯が残ったままになっていると、以下のようなトラブルの原因になることがあります。

不正咬合の原因になることも
→ 乳歯があることで永久歯が正常な位置に生えられず、歯並びが乱れることがあります。

乳歯がぐらついて虫歯や歯周病のリスクUP
→ 乳歯は永久歯よりも弱いため、長く使うとトラブルが増える傾向にあります。

噛み合わせに偏りが出て顎関節に負担がかかる
→ 片側ばかりで噛むクセがついたりして、顎関節症のリスクも。

こうした影響を防ぐには、「乳歯が抜けない=放っておいてOK」ではないことを知っておくことが大切です。

どうして乳歯が残るの?考えられる3つの理由とは

乳歯は通常、12~13歳ごろまでにすべて永久歯に生え変わります。でも、中には17~18歳になっても乳歯が残っている方もいます。これは必ずしも異常とは限りませんが、ちゃんと理由があるケースが多いんです。

乳歯が残ってしまう背景には、いくつかのパターンがあります。

そもそもその下に永久歯が存在しない(先天性欠如)
→ レントゲンで見ると、永久歯が全く作られていないことがあります。実は最近増えてきてます!

永久歯の位置がズレていて、うまく生えてこれない
→ 骨の中で変な方向に向いていると、乳歯がそのまま残っちゃうケースも。

乳歯の根っこがなかなか吸収されず、自然に抜けにくい
→ これもよくあるパターン。永久歯はあるけど、出てこられないってやつです。

それぞれの理由で対応法が変わるので、まずはレントゲンなどでの正確な診断が超重要です!

高校生になっても乳歯が残っているのは珍しいこと?

「高校生なのに、まだ乳歯があるんだけど…」と心配になるかもしれません。でも、実は10人に1人くらいの割合で、永久歯が生まれつき足りない人がいるんです。これは、日本小児歯科学会が行った調査でわかっています。

どの歯が足りなくなることが多いの?

特に、以下の歯が生まれつきないことが多いとされています:

下の前から5番目の歯(第二小臼歯)

上の前から2番目の歯(側切歯)

これらの歯がないと、その部分の乳歯が抜けずに残ることがあります。

乳歯が残ったままだとどうなるの?

乳歯は永久歯よりも弱く、長い間使い続けると以下のような問題が起こる可能性があります:

虫歯になりやすい → 乳歯はエナメル質が薄いため、虫歯になりやすいです。​

歯並びが悪くなる → 乳歯が抜けた後、そのままにしておくと周りの歯が動いてしまい、歯並びが悪くなることがあります。​

どうすればいいの?

まずは、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらい、永久歯があるかどうかを確認しましょう。​永久歯がない場合、乳歯をできるだけ長く使う方法や、将来的にブリッジやインプラントで補う方法など、いくつかの対処法があります。

早めに相談することで、最適な治療計画を立てることができます。

治療を受けるとどうなる?正しい対応で安心の口元へ!

気になる乳歯、どうすればいいの?実際の対応パターンを見てみましょう。

永久歯が存在しない場合

  • 乳歯をなるべく長持ちさせて使う(状態が良い場合)
  • 将来的に被せ物やインプラントを検討することも

永久歯があるけど生えてこられない場合

  • 乳歯を抜いて、永久歯を矯正で引っ張り出す
  • 状況に応じて矯正治療が必要な場合も

乳歯がぐらついている場合

  • 早めの抜歯を行い、永久歯が自然に生えるか確認

このように、状態によって柔軟に対応できます。
一つ一つ丁寧に診断してもらうことで、無理なく治療に進めるんです。

原因別の治療方法

乳歯が残っている場合

1. 永久歯がもともと存在しない場合(先天性欠如)

この場合、乳歯の下に永久歯がまったくないため、乳歯をできるだけ長持ちさせて使う or 失ったあとを補う治療が必要になります。
【対応方法】

乳歯の保存
→ 状態が良ければ、そのまま乳歯を使い続けることもできます。大人になるまで持つことも意外と多いです。

乳歯の抜歯+補綴(ほてつ)処置
→ もし乳歯が虫歯やグラつきなどで使えなくなった場合は、次のような方法で補います

ブリッジ(両隣の歯を使って人工の歯を作る)

インプラント(人工の歯根を骨に埋め込む)

義歯(部分入れ歯)

乳歯の状態がカギなので、「残す」か「補う」かは歯科医と相談して決めましょう!

2. 永久歯があるけど変な方向を向いていて生えてこれない場合(埋伏歯)

永久歯はちゃんとあるけど、まっすぐ生えられずに骨の中で横向きになっていたり、位置がズレていたりするケース。
【対応方法】

・乳歯の抜歯+矯正治療
→ 乳歯を抜いたあと、埋まっている永久歯を矯正で引っ張り出す方法があります(牽引治療といいます)。
→ 歯ぐきの下にある永久歯に装置をつけて、時間をかけて誘導します。

このケースは早めに対応すればするほど成功率も上がるので、高校生のうちに気づけたのはラッキーです。

3. 永久歯もあるし方向も正しいけど、なぜか乳歯が抜けない場合

この場合は、乳歯の根がうまく吸収されていなかったり、自然に抜けるタイミングを逃してしまっている可能性があります。
【対応方法】

・乳歯の抜歯
→ 永久歯がもうすぐ生えてきそうなら、タイミングを見て乳歯を抜くだけでOK。

・経過観察
→ 永久歯の萌出(ほうしゅつ)にまだ時間がかかりそうな場合は、しばらく様子を見ることもあります。

このタイプは、比較的シンプルな処置になることが多いです◎

  1. 治療に入る前には、必ず以下のことを確認します:レントゲンで永久歯の位置・有無をチェック
  2. 乳歯の根の状態や虫歯の有無を確認
  3. 噛み合わせ全体をみて、必要なら矯正専門医とも連携

「乳歯が残ってるからすぐ抜かなきゃ!」ってことではなく、

永久歯があるのか
永久歯がどんな状態か
乳歯が健康かどうか
この3つを見て、最適な方法を選んでいく感じです!

どの方法もちゃんと診断したうえで行えば、未来のお口トラブルをしっかり予防できます。

気になるときは、まずは歯医者さんに相談して、レントゲンから始めてみましょうね。

早めの歯科受診がカギ!チェックすべきポイントはこれ!

高校生で乳歯が抜けていない場合は、以下のことをチェックしてみてください。

乳歯にグラつきがあるか

永久歯が一部だけ生えていない箇所があるか

左右対称でない歯並びになっていないか

歯磨きしづらい、食べ物が噛みにくいなどの違和感があるか

どれかに当てはまる場合は、ぜひ一度歯科医院での健診をおすすめします。

チェックすることで「自然に様子をみてもいいのか」それとも「早く対応すべきなのか」がハッキリしますよ。

今からでも遅くない!気になったらまずは相談を

「えっ、もう高校生なのに今さら…?」って思うかもですが、全然そんなことないです!

成長が止まる前に治療に踏み切れば、矯正や将来の歯科治療もグッとやりやすくなります。

まずは信頼できる歯科医院で相談を。
レントゲンや診察で現状をチェックしてもらうことで、最適な選択肢が見つかりますよ!

まとめ

高校生になっても乳歯が残っていると、「もしかして自分だけ…?」と不安になるかもしれません。でも、実は永久歯が生まれつき足りない人は10人に1人ほどいて、そこまで珍しいことではないんです。特に、下の奥の方の歯や上の前歯の横の歯は、永久歯ができないことが多く、そういった場合は乳歯が長く残ることもあります。

ただし、乳歯はもともと大人の歯よりも丈夫ではないため、虫歯になりやすかったり、歯並びやかみ合わせに影響を与えることもあるので注意が必要です。大切なのは、「なぜ乳歯が残っているのか?」という原因をきちんと調べて、それに合った対応をとること。

永久歯があるのかないのか、どう生えているのかは、歯医者さんでレントゲンを撮ることで分かります。今のうちにチェックしておくことで、将来の歯の健康や見た目にもいい影響があるので、気になったタイミングで受診してみるのがオススメです。

「高校生だからもう遅いかも…」なんてことは全くありません。むしろ今こそベストタイミング。ちょっとした気づきが、これからの自分の歯を守る第一歩になるんです。

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