日本では子供よりも大人の方の矯正が多く、マウスピース矯正に人気が集まっています。20歳を過ぎてからマウスピース矯正をすることのメリットについてご説明します。
目次
20歳過ぎの方にお手軽なマウスピース矯正
歯並びをきれいにしたい20歳過ぎの方が1番に望まれるのは「目立たないこと」です。誰にも気づかれずに矯正治療をしたいとおっしゃる方も多いです。
そんな方におすすめしているのがマウスピース矯正の「インビザライン」です。インビザラインは透明なマウスピースで、つけていても他人からは殆ど気づかれません。
インビザラインのアライナー(マウスピース)は1週間に0.25ミリずつ歯を動かしていくように作製されており、一週間程度でマウスピースを交換していきます。一日22時間以上という装着時間をしっかり守っていただければ、歯は治療計画通りに動いていきます。
稀に歯が動きにくい場合がありますので、その時は治療計画に変更を加えて追加アライナーを作製して歯を動かしていきます。
また、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べると歯を少しずつ動かしていきますので、痛みが少ないという特徴があります。顎の骨と歯の間には歯根膜という線維組織があり、小さな力を持続的にかけることで歯は動いていきます。
ワイヤー矯正では歯に付けたブラケットの1点に力がかかりますが、マウスピース矯正ではマウスピースが歯全体を包み込むように力をかけていきますので、痛みが出にくいのです。
大人になると歯並びが変わってくる
子供の時に矯正治療を経験した方でも、それから何年もたって大人になり、成長と共に頬や顎の骨格が変化し、それに従って歯並びも変わってしまう場合があります。
また、18歳頃から親知らずと呼ばれる第三大臼歯が生えてくることも歯並びが乱れる原因になります。親知らずがきれいに生えてくる方は稀で、殆どの場合、斜めになっていたり、横を向いていたり、歯茎に埋まったまま出てこない場合もあります。
もともと歯が生えるスペースが殆どない場所に生えてきますので、生える時に前にある歯を押してしまい、歯のアーチが乱れて歯並びが悪くなるということが起こります。子供時代に矯正治療で歯並びを整えても、20歳くらいで再び矯正治療をする必要があるのです。
20歳過ぎになると外見をきれいにすることにポジティブになる
また20歳を過ぎると、周囲の人からの見た目がとても気になるようになり、歯並びに対する意識も高くなります。
モデルやタレントの方のような服や体型、ヘアスタイル、メイクなどが気になるのと同じように、真っ白い歯やきれいな歯並びに憧れるお年頃ともいえます。
そのため、親にすすめられて嫌々矯正治療をするのではなく、自分からすすんで歯並びを美しく整えたいというポジティブな気持ちから行動を起こすようになります。
20歳を過ぎると歯の色が気になってくる
また、20歳を過ぎると子ども時代に比べてコーヒーやお茶を飲む機会やお友達との外食も増えますので、歯の着色が気になってきます。
きれいに並んだ前歯はだいたい均一に着色汚れがつきますが、重なった歯があると、その部分には歯ブラシがうまく当てられない為に汚れが取れにくくなります。
歯の一部がくすんでいるのが気になり始めるのも、20歳過ぎの方の特徴です。歯並びが悪く前歯が1本だけ引っ込んでいると、その部分に光が当たらないために影になり、1本だけ歯が暗く見えるのも、とても気になると思います。この白さのばらつきは、矯正治療で改善することが出来ます。
また、歯のホワイトニングをしたいと希望されるのも20歳過ぎの方が多いです。
20歳を過ぎてからのマウスピース矯正のメリットに関するQ&A
大人になってからのマウスピース矯正は、成長と共に変化する顔や顎の骨格に合わせて歯並びを調整する必要があります。また、親知らずの影響も考慮しなければならない場合があります。子供時代の矯正治療では、まだ成長途中の歯並びを整えることが主な目的でした。
20歳を過ぎてからのマウスピース矯正のメリットは、外見の美しさだけでなく、自分自身の自信やポジティブな気持ちを高めることが挙げられます。また、歯の色の気になる人や、目立たない矯正方法を希望する人にとっても適しています。
マウスピース矯正では、マウスピースが歯全体を包み込むように力をかけることで、歯根膜という線維組織を刺激します。歯根膜にかかる小さな力により、歯が徐々に移動していきます。この方法によって痛みが少なく、効果的な矯正治療が可能となります。
まとめ
20歳を過ぎてからマウスピースで矯正をすることの様々なメリットについてご説明しました。見た目をきれいにする意識が高くなる時期は、矯正を始めるにはぴったりのタイミングなのではないでしょうか。